2007年 1月の扉 オビアナハゼの卵

 お正月も七草粥の日となりましたので、表紙も通常運転用に写真に架け替えましょう。

 さて、水温が15℃代に突入し、ペラペラの6半ウェット・スーツでは90分ダイビングには耐えられなくなって来ても海の生き物の生の営みは続きます。年末からアナハゼのメスはまたもやホヤを覗いて巡回し始めました。昨年のあの辛い観察を思い出すと

 「もうアナハゼの誘惑には負けないぞ」

と思うのですが、やっぱり知らず知らずの内に一緒に後を追ってしまうんですよね。そして、このホヤ巡りを終えて帰ろうとすると今度はお腹が大きく膨れたオビアナハゼのメスを見つけてしまいます。すると、やはり今度も後を追う事になってしまうんですよね。ただ、ホヤに産卵するアナハゼとは違ってオビアナハゼが有難いのは、カイメンに卵を産んでくれる事です。だから、産み付けた卵をダイバーの我々が見ることが出来るのです。

 「オビアナハゼの産卵がそろそろ始まる季節なのかなぁ〜?」

という事をカイメンを覗き込んで回る事で知ることが出来るのです。そんな時、ハッチアウト寸前の卵の仔魚と目があったりするとドッキリしてしまいます。多くの卵の中のそれぞれの心臓の鼓動が聞こえて来そうです。

 「うぉ〜、産まれる、産まれる〜」

その間だけはペラペラ6半の寒さを暫し忘れる事が出来るのでした。

 2007/01/07 記

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