2006年 9月の扉 ヒメテグリのバトル |

ネズッポの仲間の産卵を見たのは、昨年屋久島でのヒメテグリとセソコテグリが生まれて初めてでした。それまで10年以上富戸を潜り続けていながら、1度も目にした事がなかったのです。ヤマドリ、コブヌメリ、トビヌメリなどは富戸にもゴロゴロ居るので、産卵だって行われているに違いありません。でも、残念ながら彼らの産卵時刻は夕暮れ時です。 「このペアは結構いい雰囲気なんじゃないか」 と傍で張り付いてジリジリする時間を過ごす内にああ無情、最終 Exit 時刻の 4:30 を迎えてしまうのでした。中には気の早いペアが居て、ダイビング時間内に産卵した事もあるという事も耳にするのですが、僕にはそんなペアを見抜ける眼力がありません。 そんな中、この日偶然に見つけたのがヒメテグリのペアでした。老眼街道驀進中の僕には探して見つかる魚ではありません。この日はたまたま手を付いた岩の上でピコピコと可愛い背ビレを広げているオスが眼に入ったのでした。 「オオッ」 と目を見張るとすぐ傍には別のオスが。と思う間もなく2匹は忽ちご覧の様なガブリ状態になったのでした。これはこれで中々の迫力なのですが、 「男の沽券を掛けた勝負もいいんだけど、さっさと白黒つけてメス に求愛してくれよぉ」 との思いでまたまたジリジリと時計をチラチラ見ます。 でも結局、左側の少し大きなオスが小さなオスを蹴散らして傍のメスににじり寄り始めた頃には 4:30 まで残り僅かとなっていました。 「ばかやろ〜っ」 僕は泣く泣く Exit ポイントへと向うのでした。そんなジリジリの午後も9月15日までです。それ以降は3時 Exit となり富戸は一気に秋の海へとひた走る事になります。 |
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2006/09/01 記 |