2005年 12 月の扉 クロユリハゼ |
今年の夏は黒潮が大蛇行して伊豆半島から遠く離れ、富戸の海も深場の低水温が長らく続きました。そのせいなのでしょうか、南の海の魚の顔ぶれは例年よりかなり寂しく、とうとう12月を迎えてしまいました。 でも、よく目を凝らせば、彼らはひっそりと富戸の海に忍び込んでいるのに気付きます。このクロユリハゼもそうです。いつ見てもヒレをピッと広げた姿が初々しくて可憐ですね。また、微妙にメタリックに輝いているその体表も何だか現代的な美しさを感じさせます。 そこで、クロユリハゼの幼魚を見る時、いつもついつい目が行ってしまうのが尾ビレの根元にある黒い斑紋です。女の子の目元のホクロが妙に魅力的に見える事がありますよね。丁度そんな風にチャーミングなワンポイントになっています。でも、そんな女の子に限ってそのホクロを気にしていて、顔のそちら側を人に見せないようにすらするのです。クロユリハゼも、そうなのです。じわ〜っと近づいてホクロを覗き込もうとすると、こちらとの距離を同じに保ちながらツツツッと遠ざかっていくのでした。 「ああっ、その恥らった表情にそそられるんだよなぁ」 とオジサン・ターボが全開になってしまうのでありました。お恥ずかしい。 |
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2005/12/01 記 |