2003年9月の扉 ギンガメアジ


 写真を整理していて、

 「そうかあ、あれからもう5年も経ったのかあ」

と何だかしみじみしてしまいました。1998年の9月、ヨコバマに突如ギンガメアジの大群が登場したのです。夏から秋にかけて、15cm程の幼魚がチョロチョロと現れる事はよくあることです。しかしこの年は、20〜30cmにまで育った群れが浅場で渦巻いていたのでした。うまく近付く事が出来ると、数百匹のギンガメに360°取り囲まれて大行進という夢の様な「ギンガメトルネード」を味わう事ができました。

 「あわわわ〜っ」

と興奮して、10m程度の水深なのにエアは一気に減ってしまうのでした。モルジブでもシパダンでもない伊豆の海のしかもヨコバマの一角に、何故に「南洋」の光景が繰り広げられたのでしょう。お陰で、これ以降、ギンガメの幼魚を見かけると

 「すわっ、またギンガメトルネードの再来か」

と色めき立ってしまうようになりました。でも、数匹がチョロチョロと泳ぎ去って行くだけです。

 「おあいにくさま」

という彼らの声まで聞こえるようなのでした。

                          2003/09/02 記
   

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