2001年8月の扉 アオリイカ

| 今や各地で当たり前になったアオリイカの産卵床。この発祥の地こそ富戸の海なのです。えっへん。別に僕が考えたわけでも何でもないのですが、運動会のかけっこで一等賞を取った子供を持つ親の気分で、何だか自慢したくなるのです。 「アオリイカの産卵は季節モノだから一年に一回見ればいいや」 なんておっしゃる方が居ますが、僕は毎年何度見ても、決して飽きる事はありません。「大きくて、強くて、美しく、物語まである」と、三拍子も四拍子も揃った海の一大叙事詩です。 バカな映像作家だったら、ここに「ドカ〜ン」とか「ゴゴ〜ッ」とか「ギュ〜ン」などという安易な効果音を入れるのでしょうが、本当は、泡の音以外聞こえない無音の世界でこの優美な舞が繰り広げられるからこそ素晴らしいのだと思います。 この豊かな海がいつまでも失われる事がありませんように。 |