富戸でメジャーリーグ (2009/01/01)

 明けましておめでとうございます。本年も「富戸の波」を宜しくお願いします。


伊豆大島から昇る初日の出


 月日: 2009年01月01日(木)
 天候: 快晴
 気温: 5〜13℃
 水温: 17℃
 透明度: 27m
 海況: 穏やか
 潮回り: 満潮 = 08:13 (139 cm)  干潮 = 13:35 (85 cm)
        中潮  月齢:5

 朝一番にダイビング・サービスの前に立つと、例年の元旦通りダイバーの姿は全くありません。皆さん大晦日に飲んだくれて出足が遅いのでしょう。そして、僕が唯一拘っている“記録もの”、

  「元旦の温泉丸一番湯は俺に任せろ」

をザブーンと今年も達成しました。

「あ〜、空には雲一つないし、風も穏やか、波も無く、透明度も素晴らしく、言う事なしの潜り初めだぁ〜」

と温泉丸に体を浮かべて伸び伸び。いやいや、こうしちゃおれません。器材を手早く整えるとヨコバマへ。エントリー口に立つと 2009年の1本目の前にパンパンと拍手を打って一年の誓いです。

「今年も安全で楽しいダイビングを続けられますように」

 この一年の目標と言って特にある訳ではありません。昨年の元旦の目標と同じです。

と言う方針に変わりはありません。

 が、今年は少しだけ期するものがありました。それは、

  「イチローや松坂の様なメジャーリーガーを目指そう」

と言う事です。当HPの記事、特にログのコーナーはどれも華やかさに欠ける地味なお話ばかりだと思います。でも、僕自身は楽しいのだから仕方ありません。が、そこに安住して通ぶったりマイノリティーを気取るのは鼻持ちなりません。だから、今年はメジャーを目指そうと思ったのでありました。じゃあ、メジャーとは一体何かと言うと、

これです。ええ、メジャーです。

 水温が18℃を切ってグッと冷え込む季節になると、海の水は一挙に青さを増し始めます。そうなると、地元のガイドさんはお店のHP上で、

  「透明度 30m オーバー!」

などと大々的に謳い上げるのです。そんな様子を見るにつけ僕は、

「何を大げさな! 富戸の海なら透明度が20mを超える事など滅多にないだろう。営業の為とはいえ、いい加減な事言うなぁ」

と思っていました。折りしも、年末年始は海況が一気に好転し始めました。この分ではまたどこかのお店で

  「透明度 30m オーバー!」

の声が上がる事でしょう。そこで、

「じゃあ、実際の透明度を測って遣ろうじゃないか。ついでに、今後も継続的に富戸ダイバーが利用できるように、透明度測定の指標となるランドマークを記録しよう」

としたのでありました。元旦の誓い、

  「愚直に記録しよう」

の一環です。と言う事で、今回は富戸ダイバーにしか関心の持てない内容かと思いますがご容赦下さい。

 透明度指標はヨコバマに設定する事にしました。そこで、新春のヨコバマに立ちました。


ヨコバマ

 上の写真の右側のコンクリートがエントリーのスロープ、左に見えるのがエキジットのスロープです。このエントリー・スロープを下って海に入り振り返ると下の様な光景が見えます。

 上の写真の●印のポイントを基点として、ここからどの程度遠くを見通せるかをメジャーで実測してみました。

  この基点から沖に向かって左側を見たのが下の光景です。

 Aは、浅場を行ったり来たりする時に波に揺られてよくぶつかる岩、その向うにはExit のロープ、そこを更に沖側に行くとロープに付いたブイが見えるのです。


Exit ロープ


Exit ロープのブイ

そこで、基点とこの3箇所の間の距離を測定してみました。

  基点からの
距離 (m)
 A  7
 B 14
 C 24

  「ええっ?! そんなに距離があるの?」

 実際に測定してみて驚きました。Entry と Exit のロープの間の距離が14mもあるとは思っていませんでした。それに、ブイまで24mもあるなんて! 僕の今までの見積もりはもっともっと短いものだったのです。

 この日は、C のブイまで見えていたので、透明度は25m 以上はありそうです。このログのコーナーの最初の海況データの所で透明度を20m以上にする事などこれまで滅多にありませんでした。しかし、透明度20m以上の日は実際にはかなりあったと思われます。透明度30m以上も決して大袈裟ではなさそうです。

 そこで、更に潜った水深7mの場所で、もう少し細かく指標ポイントを定めてみました。Entry ロープを真っ直ぐ辿って行くと下の様な砂地に降り立ちます。●地点(基点)からは Exit ロープが左に伸び始めるのです。そこで、或る程度目印になる7箇所の指標を下の様に定めました。

 
 基点には錆びた大きなアンカーがあり、そこにExit ロープが結わえられています。

 そして、この基点から沖側を見ると以下の様な光景が広がっています。

 そこで、指標の#1から順に回りながら基点からの距離を測定しました。


#1: 4m


#2: 8m


#3: 14m


#4: 16m


#5: 22m


#6: 28m


#7: 32m

 さて、この日は#5の岩はハッキリと見えますが、#6のタイヤは見えるか見えないかと言う程度でしたので、透明度は27mとしました。

「ひぇ〜、そんなにあるのかぁ〜。ガイドの○○クン、済まない。透明度30mも決してあり得ぬ事ではありませんでしたぁ〜」

 2009年の僕のメジャー・デビューは、こうしてこてんぱんに遣られて終わりました。でも、なんだか清々しい思いです。

  「なぁに、これから取り返すから見てろよぉ〜」

新年の1本目は、妙な闘志を燃やしながら静かに終わったのでありました。

2010/01/01 「富戸な事からコツコツと」 へ続く

2009/01/06 記

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