はいはい、どうせ週末はうねってますよ。お天気も少しどんよりで、なにより寒〜い。温泉丸が無かったらとても辛抱出来なかったでしょう。
月日; 2008年01月26日(土)
天候; 曇り時々晴れ
気温; 4〜6℃(う〜寒い〜)
水温; 14℃(また水温低下〜っ)
透明度; 15m
海況; そこそこうねり
潮回り; 満潮 = 07:32 (114 cm)、 干潮 = 13:10 (68 cm)
中潮、 月齢 = 18
さて、お話は大晦日に遡ります。新年の扉の写真のコーナーでもご紹介した様に、この日はHPの新年用の写真を撮ろうとカメラを持ってあちこち覗いていました。その結果、こいつはお正月らしく華やかでいいやとチャガラの写真を選んだのでした。

図鑑によると、チャガラの分布域は青森から九州とありますから、彼らは堂々たる温帯種です。ところが、その成魚の姿を富戸の海で見掛ける事は余りありません。葉山などでは成魚が群れをなしているそうですが、こちらでは、岩場と砂地の境あたりでポツン、ポツンと見掛ける程度です。
但し、幼魚だけは別です。年にもよるのですが、春先になるとチャガラの幼魚が数百匹単位で群れているのを見る事があります。やや透き通った体にオレンジと黄色の彩りでなかなか可愛い姿です。昨年の春も、やや大きめの群れが水底から1〜2m付近を漂っていたのでした。

春のチャガラ幼魚 (2002/05/12)
しかし、これも例年と同じ様に、時の経過と共にその幼魚達は何処かに姿を消してしまいました。正確な定点観察をしていた訳ではないのですが、真夏には数匹の若魚が泳いでいるだけになったのです。それ以降、特別に注意を払う事はありませんでした。
そして、大晦日の時点では4匹程度が目に付きました。クロホシイシモチやホンベラの若魚に紛れる様に泳いでいました。恐らく夏に見た個体がそのまま何とか生き延びていたのでしょう。
そう言えば、チャガラはハゼ科の魚です。ハゼと言えば、何となく岩穴や砂地の上にへばりついていると言う気がします。富戸のハゼの普通種サビハゼだって幼魚の間は中層で群れていますが、ヒゲが生えてくる思春期になると砂地に下り、それ以降を砂底で暮らしています。ところが、チャガラは成魚になっても中層を泳いでいるのです。但し、所構わず泳ぎ回っている訳ではなく、凡その生活範囲は決まっているようです。夏から生き残っているこの数匹の様子から察すると、それは7〜8m程度の範囲と思われました。
さて、そのチャガラの写真を撮っていた時のことです。こちらの思うような距離にまでは中々寄せて呉れないので、
「フレンドリーな個体は居ないかな?」
と何匹かにカメラを向けていました。その時です。奇妙な事に気が付いたのでした。
「あれっ? チャガラには2種類居るのか?」
少し離れた所からでも分る明瞭な差を持った2種類にチャガラが分かれる様に見えたのでした。まずは、その2種をご覧下さい。


まず、下の個体は背ビレがかなり細長く延びているのがお分かり頂けると思います。上の個体とは明らかに異なります。そしてもう一つ。腹ビレが上は白いのに対し、下は青くなっています。この日見た4匹の内、2匹は上、2匹が下のパターンでした。
「これはチャガラの雌雄の差なのかな?」
普通に考えればその様に思えます。そして、背ビレが長く腹ビレが青いのが何となくオスと言う気がします。でも、そんな話、今まで聞いた事がありませんでした。
「そう言えば・・」
と思い当たる事。チャガラの産卵期はサビハゼと同様真冬から春に掛けての事だったと思います。ひょっとしたら、この外見上の雌雄差はそれと関係あるのでしょうか。サビハゼも、産卵期が近付くとオスの腹ビレが黒ずんで来ます。でも、チャガラの成魚は富戸ではあまり見掛けないので、今まで全く興味を持って見ていませんでした。
そこで、改めて図鑑や手持ちの本で調べて見たのですが、チャガラが雌雄で背ビレの長さが異なるとか腹ビレの色が異なるなどと言う事を書いたものはありませんでした。ウェブ上でも、その辺の差を明瞭に記したものは見つけられませんでした。
「これは、富戸だけでたまたま見られた出来事なのか? こりゃあ、継続して調べずばなるまい」
真冬の海にエンジンが入ったのでした。
2008/02/09 「富戸で武者震い」に続く
2008/01/31 記
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