今の子供らもそんな遊びをしているのかどうかは分かりませんが、僕らが小学生の頃は、男の子だって縄跳びをする事がありました。ただ、女の子の様に、
♪ ゆうびんやさん、お〜はいんなさい ♪
などと言うだるいものではなく、長縄跳びをかなり早く回して次々と入っては素早く抜けて行くと言うスピード感溢れるものでした。でも、中にはどうしてもタイミングが取れない奴が居て、何度も縄の回転を見送っては体を揺すってリズムを取りながら入ろうとするのですが、どうしても足が動かないのでした。そうして、結局とんでもない時に飛び込んで縄を引っ掛ける事になるのです。
いや、こいつを見ていると、どうもあの頃の縄跳びを思い出すのです。それが、この河津桜です。

(超早咲きの河津桜 2007/10/06)
例年は元旦前後に花を咲かせる港の桜が、昨シーズンには2006年10月28日頃に突如花を咲かせました。これに驚いていたら、今シーズンは更に早く、10月6日に開花して度肝を抜かれたのでした。2006年の例では、無茶な早咲き以降は、ショボショボと僅かな花を咲かせ続けながら真冬の本格的開花シーズンへ突入したのでした。でも、今回はなんと言っても一番花が10月初旬です。
「今年もお正月頃まで開花を続ける事が出来るんだろうか」
と毎週この木を見上げていました。すると、何とこの桜は頑張ったのです。毎週何処かの枝に必ず一輪か二輪の花を付け続けました。

(2007/12/22 しょぼく咲き続ける桜)
ところが、例年ならば一斉に開花し始めるクリスマスからお正月の頃を過ぎても一向に変化がないのです。相変わらず、一輪程度の花がしょぼく咲いているだけなのでした。蕾もまだ硬いようです。
「こいつは、あの時縄跳びに入れなかったリズム感の無い奴と同じだ。ダラダラと咲き続けて来たので一体いつが本当の季節なのか分からなくなってるんだ」
この時点で最初の花が咲いてから3ヶ月もが経過していました。一体いつになったら本格的な開花期を迎えるのでしょう。

(2008/01/12)
と気を揉んでいたら、1月12日になって漸くまとまった開花が見られました。近年ではかなり遅い方ではないでしょうか。一番花は例年より飛び抜けて早かったのに本格的開花は却って遅くなる。これはどう言ったメカニズムによるのでしょうか。やはり、いつ縄に飛び込んでよいのか分らないこの桜のリズム感のなさによるのでしょうか。
「1、2、3 ・・・」
タイミングを計りながら不器用に体を揺らしている港の河津桜は何だか他人事に思えなくなって来たのでした。
2008/01/16 記
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