9月6日から7日に掛けて伊豆半島を直撃した台風9号は、地元の人達も過去に覚えがないと言う程の海の荒れっぷりを残して通り過ぎて行きました。そこで、翌日、
「海は落ち着いています様に」
と祈る気持ちと、そしてちょっと無責任な怖い物見たさで富戸に遣って来ました。すると、まず眼に飛び込むのが脇の浜のこの光景です。

厚さ10cm、2x3m程の大きさのコンクリートが剥がされて数mぶっ飛ばされていました。あの夜、一体どんだけの力がここを打ち付けていたのか恐ろしくなってしまいます。このコンクリートが脇の浜への道を塞いでしまい、タンクを運ぶトラックも入る事が出来ません。

そして、付近には大きな岩がゴロンゴロン。エントリーのスロープは勿論、ダイバーの通路、地元ショップが場所取りにブルーシートを広げていたような所も全部巨岩で埋め尽くされてしまいました。
「こりゃあ、岩を片付けてコンクリートを打ち直すのが大変だなぁ」
と言う事で脇の浜は、復活までの間暫くクローズになるそうです。
「う〜ん、脇の浜で継続観察中のクマノミが居るのに〜。でも、これは仕方ないなぁ」
台風の破壊力は脇の浜だけを襲撃した訳では勿論ありません。

上の写真はヨコバマのエントリースロープから海を背に山側を見たところです。波打ち際から15mほど奥の矢印部分の所に行ってみると・・

太いステンレスで支えられた掲示板が、押し寄せた波と岩によってグニャリと曲げられてしまっていたのです。普段の波打ち際からこんなにも離れているのに当日は一体どんだけの波がここを打ち付けていたのでしょうか。そして皮肉な事に、この掲示板は、
「岩石の崩落することがあります。細心の注意をして通行して下さい」
とあります。よりによって、そこを岩が直撃したのでした。
更に、波は、港の生き物にも襲い掛かりました。

海を臨む崖っぷちに繁茂していた草花も多くは引き千切られ、残ったものもすべてグッタリうな垂れてしまっています。海岸に生えて居るのだから塩には強い種が多いのでしょうが、ここまでの事態は想定していなかったのでしょうね。
ところが、富戸の港に生えて居るのは海岸性の植物ばかりではないのです。富戸の潜り仲間の皆さんと一緒に、港の僅かばかりの土に、ショウガ、ミョウガ、ナス、トウガラシ、ニラ、バジルと言った食べられる植物をゲリラ的に植えています。お昼ごはんの蕎麦の薬味に使ったりと、そりゃあ重宝しています。ところが、台風がもたらした波は、普段ならば絶対に波が当たる筈のないこの「農園」にも達したのです。

2007/09/01 シソ
上は前の週、9月1日の農園のシソです。こいつは生命力が強いらしく、葉っぱを採っても採ってもドンドン成長して来ます。ところが、その一週間後、下は台風明け9月8日の同じシソです。

は、葉っぱが一枚もありましぇ〜ん。茎だけを残して寂しく朝日を浴びているのでした。あのシソもまさか自分が塩害の被害に遭うとは思っていなかっただろうなぁ。また、傍のミョウガの葉も少し黄ばんで元気なさそうに見えますが、こちらは何とか持ち堪えて呉れるでしょうか。
「こりゃあ、早い内に一生懸命食べ切ってしまった方がいいかも知れないなぁ」
台風の被害も然る事ながら、食い物への僕の執念と意地汚さも
「どんだけ〜?」
なのでありました。
2007/09/10 記
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