棘皮動物の最近のブログ記事

トラフナマコの放卵

130623-torafunamako-2.jpg 【2013/06/22 富戸】トラフナマコが立ち上がり始めると、まず放精を確認し、その次には放卵個体の大捜索を始める。ところが、この日もやはり、放精:放卵=10:1程度でしか見つからなかった。これはどういう訳なのだろう。 雌雄の比がそもそもその程度なのか(これは違うと思うな)。 オスの放精はニュルニュルと垂れ流し式なのに対して、メスはたばこの煙を吐き出す様に2分に一度程度一挙に放卵するので、暫く傍で貼り付いていないとそれがメスである事が分からない。その様な見つけにくさ故に放卵個体が少なく見えているだけなのだろうか。 メスは放精が十分になされたのを見定めて時間をおいてから放卵を始めるだろうから、実際の抱卵ピークはこの後だったのかな。 雌雄比は50:50でオスは一シーズン中に何度も放精するけど、メスの一個体あたりの抱卵はそれよりずっと頻度が低いので、オスが多い様に見えるだけなのか。 これ以上の「ナマコ刑事(デカ)」の捜査は科捜研の協力が必要だ。

トラフナマコの放精

130622-torafunamako.jpg 【2013/06/22 富戸】晴れ、ベタ凪、水温:18~20℃、透明度:12m。台風の影響などどこへやら、朝から青空ベタベタの海の潜り日和。さて、全てのマナマコが6月初頭に夏眠に入ったと思ったら「それじゃ、今度は俺達の番」とばかりに久々に見たトラフナマコの大規模一斉放精・放卵。あちこちで鎌首もたげたナマコが頭をグリングリン。あちらこちらの放精で透明度が一気に低下するほど。あ~、このスケベな雰囲気が好き。

ボウシュウボラ x マナマコ

130421-boushuubora.jpg 【2013/04/20 富戸】マナマコはその体色からアカナマコ・アオナマコ・クロナマコに便宜上分けられてきたが、近年の遺伝子レベルの研究から、アオとクロは同種、アカは別種レベルの変異があるとされる様になった。ところがである。ボウシュウボラに食われているマナマコは、僕がこれまで見て来た限りでは常にクロのみである。富戸における個体数は、アカ>>クロ>アオ の傾向だが、ボウシュウはその中からクロだけを選択的に食っているのだ。まだ知られてはいないのだろうが、クロとアオも何か(味?)が異なる別種に違いない。この日、食われていたのもやはりクロだった。(ちなみに、富戸のアカ、アオ、クロそれぞれのナマコを食べ比べた事があるが、僕にはその3種の味の違いは分からなかった)

ムスメウシノシタ x アカヒトデ

130417-musumeushinoshita.jpg 【2013/04/14 富戸】いやあ、アカヒトデも別に嫌がっている風でもないので他人がとやかく言うのもどうかと思うのだが、このムスメウシノシタ、ちょっと厚かましくない?

クモヒトデ

130412-kumohitode.jpg 【2013/04/07 富戸】ザラカイメンの内側をジワリジワリと這い上がってくるクモヒトデ。その動きが何故かスケベッっぽく見えるのは単に僕がオッサンだから?

マナマコ

130326-manamako.jpg 【2013/03/24 富戸】アメリカに1ヶ月ほど出張しただけですっかり外国人気分になって、会話の途中で「オーマイ ゴーッド」なんて言いだすバカが居るけれど、このマナマコも相当のアメリカかぶれと思われる。わざわざ立ち上がって「ワオ~ッ」なんて大層に驚いていた。

マナマコの習字

130324-tsukushi.jpg 【2013/03/24 富戸】ナマコ小学校の子供たちのお習字が教室に貼り出されていた。春らしく「つくし」。可愛いなぁ。しかし、ナマコ小学校は国語の教科書が古いらしく、右から左に書いてるよ。

マナマコの放精

130324-namakohousei.jpg 【2013/03/24 富戸】晴れ、海況:並み、水温:15℃、透明度:8m。「犯人は必ず犯行現場に戻る」は犯罪捜査の基本である。よって、ナマコ刑事(デカ)は、「今日も放精があるに違いない」と睨んで張り込みを継続。そして、狙い通りに本日も犯人を逮捕。ブンブン首を振りながら自分の精子を撒き散らすと言う凶行に及んでいた。この世にナマコの有る限り、ナマコデカに休息の日は来ない。

マナマコの放精

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【2013/03/23 富戸】今年のナマコ放精を記録したところで、ナマコ刑事(デカ)の警察手帳を改めてチェック。3月下旬と言うのはまあ平均的な時期である。その一方で意外な事も。これまでマナマコの放精放卵は、月齢20~29の間に行われる事が圧倒的に多かった。そんな事だれも言わないけど僕は「下弦の月の法則」と呼んで秘かに自信を深めていた。しかし、今年は極めて例外的な月齢11だった。やっぱり、マナマコは奥が深いなぁ。水温との正確なかかわりは、4月末に水温データロガーを回収してから検討。

マナマコの放精

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【2013/03/23 富戸】晴れ、海況:並み、水温:14℃、透明度:13m。過去13年ほどのデータを元に、3月に入ると「マナマコ警戒警報」が発令され、彼らの動きを注意深く追跡するようになる。今年は、ずっと大きな動きが感じられなかったが、数日前の春分の日ダイビングで、「突然スイッチが入った様な動きに思える」と感じた。そこで、今日は特別非常線を張って徹底的にマークした。すると案の定、午後になって直立及び放精マナマコが確認できた。むふふ、我ら「ナマコ刑事(デカ)」に休息の日はないのだ。


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