
1999/10/10 ヨコバマ 水面 水温 24℃ 全長30cm
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4月から5月にかけての丁度今頃、ボラの大群が富戸の海に現れます。
「あれっ? 何だか急に暗くなったな」
と思った途端、高速で泳ぐ無数の群れが視野を覆い尽くす瞬間は何度経験してもドキドキしてしまいます。
この大群の到来は陸上から見ていても分かります。海の中に収まりきれなかったのかと思える何匹ものボラが水面上にピョンピョン飛び出して来るからです。でも、それを見て、
「あっ、ボラだっ」
と慌てて器材の準備を整えて飛び込んで泳いで行っても遭遇する事はまずありません。我々をあざ笑うかの様に、その頃にはどこか別の所でトルネードを巻いているのです。
さて、図鑑で調べると日本のボラ科の魚は現在14種が知られています。しかも、そのどれもが僕の眼で見た限りでは似たりよったりでとても区別が付きそうにありません。上唇がどうだとか、鱗の形がどうだとか、目許がどうだとか、
「そんなん、海の中でどうやったら分かるねんっ!」
と、普段は温厚な紳士と言われる僕も突然大阪弁でまくし立ててしまいます。それでも、中年の落ち着きを何とか取り戻し、
「次にボラの大群とであったら、今度こそ識別点をよく確かめるぞ」
と思うのですが、海の中が真っ暗になるほどの群れを見るともうダメです。頭のヒューズが切れて、
「うぉ〜、もう、ただのボラでええやんけ。やめさせてもらうわ」
と海の中で一人突っ込んでいるのでした。
2008/04/28 記
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