
1994/10/21 ヨコバマ 水深 20m 砂地漁礁 水温 21℃ 全長12cm
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僕が物心付くか付かないかの頃の事です。僕は自分の眼で見たと思っているのですが、もしかしたら親から後で聞いて見た気になっているだけなのかも知れません。僕が幼い頃に亡くなったおじいちゃんは、キセルでタバコを吸っていました。当時でも最早珍しくなっていたのではないでしょうか。そして、そのキセルの掃除をしたり、雁首の取替えなどの修理をする「らお屋」という商売がありました。確か、リヤカーか自転車に道具を積んでたまに僕の住む大阪の下町にも来ていたと思います。今やもう何処でも見掛ける事はありません。
さて、前回本コーナーで取り上げた「シマヒメヤマノカミ」が、現在の富戸ではわらび餅屋さん程の珍しい存在になりつつあるとすれば、ヒメヤマノカミはこの「らお屋」と言ってよいでしょう。少なくとも僕はこの10年ほどの間、この魚を見たことがありません。
でも、「シマヒメヤマノカミ」と「ヒメヤマノカミ」が別種として図鑑に載っているから僕も意識して見ていたのであり、さもなければ両者の差異など気付く事はなかったと思います。ヒレに黒い点々が並んでいるかどうかなんて、単なる個体差としか考えないでしょう。
しかしそれにしても、どうしてヒメヤマノカミはどうして姿を見る事がないのでしょう。図鑑を見てもシマヒメと生息域や環境にそれほど差がある様には思えません。これって富戸だけの現象なのでしょうか。僕が知らない深場などを「らお屋」のリヤカーは静かに通り過ぎているのでしょうか。
2008/03/22 記
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