
2007/06/16 ヨコバマ 水深3m 岩場 水温 20℃ 全長17cm
夏の訪れと共に、富戸の海の魚達の動きも俄かに活況を呈して来ました。お昼近くにはニシキベラやカミナリベラの群れがドッカンドッカン派手な集団産卵を繰り返しています。今年はまだ見ていないのですが、このニシキベラの産卵も始まっているのではないかと思います。
彼らは朝一番がほぼ決まった産卵時刻です。これまたほぼ決まった場所に集まって、そりゃあ派手なお祭り騒ぎです。お腹のプックリ膨れたメスを多数のオスが追い掛けて、メスの高速産卵上昇に合わせて競うようにジャンプして放精となります。いやぁ、その動きの早いこと早いこと。
でも、気になること。この朝の集団産卵に集まって来るのはどれも体長8センチから12センチ位までの個体なのです。ところが一方で、水深5〜6mの岩場にはそれより大きな15センチ程度のニシキベラが何匹も居ます。ニシキベラは雌雄の差が体色や模様では分らないのですが、これらの大型個体はどれもオスだろうと思われます。
ホンベラだってカミナリベラだって集団産卵には普通は加わらない大型のオスが居て、彼らは自分の縄張り内のメスと1対1のペア産卵を行い、自分の精子による受精卵を確実に世に送り出しているのです。だから、この大型のニシキベラもペア産卵しているのだろうと思われるのですが、気をつけて見ているつもりなのにその現場を一度も見た事がないのです。繁殖期特有の落ち着きのない動きで海藻の間をセカセカ泳ぐ姿を見ることはあります。午後の方が多いかな。そして、メスと思われる個体をおう仕草を見せる事もあります。でも、そこまで。
集団産卵にも加わらず、ペア産卵もしないなんて事があるのでしょうか。いや、魚は「生涯現役」の筈。さもなければ、何の為にあんなに大きくなったんだか。
「若造には、このこっそり放精術は真似が出来まい」
などと言いながらメスを誘い込んで居るに違いないのです。くそっ、憎いぞ、ニシキベラ。
2006/06/24 記
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