第194回  イダテンカジカ


2005/04/30 脇の浜 水深0.5m 岩場 水温 15℃ 全長1.5cm

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 春を迎えると、日中の潮位が一気に下がる事が多くなり、あちこちでダイバーがポテリ、コテリと転んでいます。そして、転んでいる正しくその足許でチョロチョロしているのがグリーンの体色をしたイダテンカジカの幼魚です。

 でも、目を凝らすと、全長1.5〜2.0cm程度のもっと小さな稚魚も居るのに気付きます。グリーンの色合いがあるのは頭部だけで、体はまだスケルトン状態で背骨までよく見えます。図鑑によると1.3cm程度で着底するらしいので、こいつらはまだ浮遊生活から舞い降りたばかりなのでしょう。

 そこで、こいつを何とか写真に撮ってやろうとして、そりゃあ大騒動なのでありました。水深は50cm程度。タンクを背負うかシュノーケリングにするか判断に迷う深度です。僕はSCUBAでゴーでありました。

 海況は絶好。ベタベタであります。ベタベタではあるのですが、僅かながらも波はやはりあります。その僅かな波が悩みの種なのでした。波打ち際であっち行ったりこっち来たりとゴロゴロする事になるりました。ましてや相手は小さい。老眼にはきつい相手です。「韋駄天」という名の割には身のこなしが特別素早いわけではないのですが、なかなかピントが合わないのです。ひたすら

 「えいやっ、えいやっ」

とシャッターを押し続けるのみ。体を波に揺らされないように大きな岩を股で挟んでひたすら

 「えいやっ、えいやっ」

こうして悪戦苦闘30分の末、何とか撮れたのが上の1枚でした。よく見ると、こいつ、人の苦労も知らずに鼻先でフンッと笑っているようにも見えます。

 くそ〜っ、悔しい〜〜っ。

2005/05/01 記 
  

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