第165回  アミメブダイ


2004/09/25 ヨコバマ 水深7m 岩場 水温 25℃ 全長3cm

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 さて、前回ご紹介したナガブダイの幼魚(本ページ下欄)の成長振りを見る為に浅場の岩陰を再度覗いてみました。

 「あっ、居た居た」

体が小さい上に、チョロチョロ動き回るので見つけるのに一苦労です。ところがです。

 「あれれれっ?」

グリーンの体色、細い2本の縦線、それを横切る細かな白い斑紋、背ビレの根元の斑紋、尾ビレの根元の白点などに変わりはありません。しかし、尾ビレの付け根辺りが白くなって来たのです。

 「ナガブダイはこんな変化をするのかな?」

これがナガブダイである事に僕はかなり自信を持っていました。体色を除けば、斑紋のパターンは図鑑のナガブダイそのままなんですもの。しかし、それが揺らぎ始めたのです。もう一度図鑑を見直すと、この辺りが白くなるブダイの幼魚と言えばアミメブダイしか見当たりません。

 「でも、以前、富戸に現れたアミメブダイの幼魚の尾っぽはもっと
  真っ白だったけど・・・」

苦し紛れの言い訳をする間にも冷や汗タラリ〜ン。そこで、ブダイの仲間の幼魚にも詳しい八丈島・レグルスの加藤さんに問い合わせてみました。すると、

 「アミメブダイですね」

と一刀両断です。背ビレが赤いのも特徴なのだとか。よく見ると、なるほど赤い。自分の写真なのに全然見ていませんでした。これはもう言い逃れのしようもありません。

 「やはり僕なんかがブダイの幼魚の領域に足を踏み入れたのが
  根本的な間違いだった・・」

ポツリ呟くのでありました。

2004/10/02 記 



第164回  ナガブダイ


2004/09/20 ヨコバマ 水深7m 岩場 水温 25℃ 全長3cm

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 ヘビギンポの仲間だってネズッポの仲間だってイトヒキベラの仲間だって、或いはニザダイの仲間だって幼魚はどれもこれもそっくりで僕にはさっぱり分からない魚ばかりです。ですから、最近では本気で見る気もせず、カメラを向ける事もなくなって来ました。そんな中でブダイの仲間の幼魚は極め付けです。

 「ああ、これもナンチャラ・ブダイなんだろうな」

と思う幼魚を見る事はあっても、

 「どうせ僕には分からないからいいや」

と通り過ぎてしまいます。でも、たまに、

 「これは珍しいブダイの幼魚じゃないだろうか」

という個体を見つけて粘って写真を撮ることがあります。でも、後ほど調べたら只のブダイだったなんて事も度々です。そんな苦い経験が僕をますますブダイから遠ざけてしまいました。

 でも、この日の幼魚は違っていました。少し丸まった様な鼻先はブダイの仲間に違いないと思われたのですが、何より眼を惹いたのは明るいグリーンの体色でした。

 「へぇ、こんなブダイも居るんだぁ」

またもや、

 「単なるブダイの幼魚でした」

という結末でない事を祈りながら久しぶりにブダイの写真を撮りました。そして、後ほど調べてみると、眼の上下から延びる縦線、それを横切るような白い斑紋の位置と形、背ビレの根元の白い斑紋、尾ビレの根元の白点など全ての特徴が「日本産魚類生態大図鑑」のナガブダイ幼魚と一致したのでした。ただし、こんな綺麗な体色の個体はどの図鑑にも出ていませんでした。

 「よそ行きの為にやっぱり一張羅を着て来てくれたのかなぁ」

ちょっと僕は嬉しくなったのでした。

2004/09/26 記 
  

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