第118回 キホシスズメダイ
|
富戸のすぐお隣のIOP(伊豆海洋公園)では、キホシスズメの成魚が何匹か越冬しているという事を以前から聞いていました。 「でも、富戸では成魚はおろか幼魚すらも見た事がないぞ」 と不思議に思っていました。「IOPには居るのに富戸にはさっぱり」という魚が幾つか居るので、キホシもそんな中の1つなのかと思っていたのでした。 「深い岩場がない事が関係あるのか?」 ところが、2001年の夏。ホンベラやソラスズメの幼魚がワラワラと群れている中に写真の様な子供が何匹か居るのに気付きました。コガネスズメダイの幼魚と見紛うばかりです。でも、胸ビレの根元には黒い点、背ビレや尾ビレの端部は青黒く縁取られています。これはコガネスズメにはない特徴です。 これこそキホシスズメの幼魚なのでした。大抵の図鑑では、キホシの幼魚というのは、グレーのボディに黄色い尾ビレという色合いのものが紹介されています。こんな「コガネモドキ」が居るなんて知りませんでした。こりゃあ、これまでも見逃していた可能性が大です。 さて、何匹か居たこれら幼魚が越冬してくれるのか注目していたのですが、上の写真を撮影した2月が最後の姿となってしまいました。 「く〜っ、どうして富戸では成魚にならないのかなあ〜」 と悔しい思いです。 ところで、この「コガネモドキ」というのは図鑑の「グレー・ボディ」とは別種かも知れないというお話もあるそうです。 「もう勘弁してくれ。これ以上混乱させないで」 と、トホホなのでした。 2003/08/29 記 |
HP表紙へ > 民俗博物館・最新へ > 本ページ > 民俗博物館・五十音分類へ