1999/05/16 脇の浜 水深 12m 砂地 水温 17℃
ウツボについては忘れられない光景があります。昨年、2001年のゴールデン・ウィークの頃のことでした。朝一番に脇の浜の一角に20匹近いウツボが集まって来たのです。しかも、それぞれが非常にせわしなく動き回っていました。
「すわっ、これは産卵行動なのか?」
と色めき立って様子を見守ったのですが、求愛する様子も威嚇しあう様子も窺えないのです。ラッシュアワーに人ごみを掻き分けながら目的地に急ぐサラリーマンの様に、それぞれがぶつかり合わぬように泳ぎ回っているのでした。通り過ぎて行ったと思ったら直ぐにまた戻って来て、またグルグルその場で回っています。その傍を別のウツボがすり抜けて行くのです。たくさんのウツボがそうして一帯の水温を急上昇させたのでした。
土中から湧き出たミミズの様にそんなにたくさんのウツボがのたうち回っているのは異様な光景でした。でも、それは朝だけの出来事で、お昼頃に再び訪れると静かないつもの光景に戻っていました。あんなにたくさん居たウツボ達も何処かに姿を消してしまいました。
その奇妙なラッシュは翌日も、そして翌週も見られました。でも、それっきり。こめかみに血管を浮かせている様なあのウツボたちの必死の形相は一体何だったのでしょう? 今年ももう一度チェックしてみようと思います。
2002/04/09 記
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