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瓜生 知史 著 協和設計事務所 制作 ¥ 5,250 2008/04/01 |
当「はてなの定置網」のコーナーではこれまで「本」にこだわってご紹介を続けて来ましたが、今回初めてDVDのご紹介です。
伊豆の海を潜る者として、ましてや富戸・IOPをホーム・ゲレンデとするダイバーとしてはこれを取り上げない訳にはいかないでしょう。
「どうやら日銭はパチンコで稼ぎ出しているらしいぞ」
と言う噂がもっぱらの、瓜生さん(マリンライフ・ナビゲーションと言うお店も一応経営)が長年にわたり撮り貯めた動画素材を精選・凝縮させて遂に1枚のDVDにまとめました。「動く図鑑」と言う体裁を取っており、578種の魚の動画が分類別、五十音別に検索出来る様になっています。恐らく全てが伊豆で撮影された魚です。
「いやぁ、遂にこんな時代になったのかぁ〜」
と画面を見ながらオジサンは時の流れをしみじみと感じてしまいます。
まず始めに感心したこと。一種ずつをピックアップしながら見ていると、それぞれの魚がどこの水深何メートルで見られたのかがもれなく記録されています。僕はこれは大変大切な事だと思います。これまでの図鑑では、富戸で記録された魚でも、大瀬で撮影された魚でも、すべて「伊豆」と記録されて終わりです。瓜生さんご自身の作った「伊豆の海水魚」ですら、実際の撮影地の記録はありません。
しかし、伊豆のダイバーならば実感できると思うのですが、同じ伊豆と言ってもダイビング・ポイントによって生息する魚は少しずつ異なっています。でも、それが図鑑になると全て一括りに「伊豆」です。だから、それのデータが全て記されてある事は非常に重要な事です。出来るならば、撮影の日時や水温まで掲載していただければ有難かったと思います。その事により、
「この名前の魚はこんなです」
と言う単なる「図鑑」としての機能だけでなく、
「この年、この日、伊豆のこのポイントに、この魚が見られました」
と言う膨大な「記録」ともなり得るからです。
瓜生さんの作ったものですから、求愛や産卵・卵保護などと言った映像も満載です。これはもう動画ならではの説得力と迫力があります。
南の島へ行けば、もっと華やかな魚や豪華な魚群の映像が撮れるだろうに、敢えて伊豆の魚だけでこれだけの量と質の作品にしたのは素晴らしい事だと思います。
「でも・・」
タイトルにある様に「魚の生態図鑑」としてこのDVDを用いるかと言うと、恐らくそんな事はないでしょう。やはり、魚を調べるのは本の図鑑でしょう。動画は1度見て終わりかも知れません。それでも、僕自身が、
「ありそうだな」
と思う使い方は、この2時間40分に上る映像を環境ビデオ風に流しっ放しにしてボーッと見ることです。このDVDはそう言った利用法を意識してオリジナルのギター演奏をバックにバック・グラウンド・ビデオとしても観る事が出来るようなメニューも用意されています。でもそれが、図鑑にある様にサメ科から始まりフグの仲間で終わると言う並びなのです。折角DVDなのですから、これら様々な魚をシャッフルしてバラバラに出す様な仕組みも組み込めなかったのかなぁと残念でした。
富戸のダイビング・サービスにも置いて下さるそうなので、目にした方は一度手にして見られては如何でしょうか。
2008/06/05 記
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